一般参賀に14万人 臣民を気遣う天皇陛下の大御心がアドリブに

皇室

このたび剣璽等承継の儀、および即位後朝見の儀を終えて、きょうこのように皆さんからお祝いいただくことをうれしく思い、深く感謝いたします。

ここに皆さんの健康と幸せを祈るとともに、わが国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております。 

本日、 即位の一般参賀で天皇陛下が述べられた御龍言は以上の通り。

本日5月4日みどりの日、 新天皇陛下の即位を祝う一般参賀が宮城前で行われた。天皇陛下が公式行事で国民の前に玉体をお見せになるのは初めてのこと。宮城前には朝の開門前から臣民が長蛇の列を作り、宮内庁は開門時間を予定より20分早めるほどだったという。最終的には、実に14万人超の人々が訪れた。

午前10時から始まった最初のお出ましでは、天皇、皇后両陛下、秋篠宮文仁親王、親王妃両殿下をはじめ皇族がたが宮殿「長和殿」のベランダに立ち、陛下がおことばをお述べあそばした。天皇陛下のお出ましとおことばは、その後1時間おきに6回も実施されたのだが、今日は初夏の好転に恵まれ、気温が急上昇。午後は体調不良者が続出し、そこかしこで卒倒する人々が出てきた。(熱中症の手当を受けた人は121人に上った)

そこで、陛下のおことばが、14時(5回目)のお出ましで変わった。 「このように暑い中、来ていただいたことを深く感謝いたします」という臣民を気遣う言葉がさり気なく挿入されていたのである。

これぞ、大御心である。

筆者は個人的には、ある種の天皇機関説的な立場というか、天皇陛下は天皇としてあらせられるだけでいい、という考え方のため、必ずしも天皇陛下が人格的にも高潔な聖人君子でなくとも良いと思っている。しかし、やはりこうして歴史と伝統とを一身に受け継ぐ”人”の御口からこのような玉音が生ずるのに触れると、畏れ多さを感じざるを得ず、近代の天皇陛下という存在は、時代が下るに連れて、どんどんその聖性を増しているのではないか?という気さえする。

まだ50代とお若い天皇陛下の玉音は、とても明快で直截的で、臣民たちの心に新時代の幕開けを革新させるに十分な力強さだった。会社だって、トップの人事が変われば社風が変わる。日本にも、令和時代で新たな風が吹きそうだ。

天皇陛下の即位後初の一般参賀 午後1時現在 約10万5,000人
(文・櫻木)

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記者プロフィール

櫻木

在野のコラムニスト。1975年生まれ。大東亜戦争の戦地の取材をライフワークとしており、台湾やインドネシアとの親交が深い。

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