川崎通り魔事件 社会にできることはあるのか?

時事直言

また、子供が犠牲となる痛ましい事件が起きてしまった。

28日午前8時前、通勤通学時間帯の川崎市多摩区の路上で、51歳の男が通行人やスクールバスを待っていた小学生を次々と刺し、 小学生16人と近くにいた成人2人の計18人が襲われ、小学6年生の女児と30代男性の計2人が死亡。40代女性1人、小学生女児2人の計3人が重傷を負っている。犯人の男は、最後に自らも首を刺して搬送後に死亡した。

犯人は既に死亡しているため、厳罰の望みようもない。こういう手合いが改心したり更生したりすることはないが、少なくとも裁判で反省の弁や遺族に対する謝罪を述べることはあるかもしれないし、それでも情状酌量の余地はなく、死刑が宣告されていたことだろう。しかし、死人には裁判も刑罰もない。遺族の怒りも悲しみも処罰感情も、どこへも行き場がない。遺族はこれからずっと生き地獄のような辛い人生を送ることになるし、被害児童の心に負ったトラウマ、PTSDも今後の人生に暗い影を落とすだろう。刃物の刺し傷は癒えても、傷跡は残る。毎日、裸になれば嫌でも目に入る。心の傷は血を流し続ける。

社会にできることはあるのか?

ネットでは、「拡大自殺なのではないか」といった指摘があるようだ。

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神奈川県川崎市内の登戸駅近くで児童ら19人が襲われた殺傷事件について、無関係な他人を道連れにする形の「拡大自殺」ではないかという声がネット上で出ている。確保された男は自らの首を刺し、その後死亡した。どんな見方ができるのか、拡大自殺について詳しい専門家に話を聞いた。「関係ない人を巻き込むな」の声「何の罪もない、関係ない人...

社会の孤立を防ぐ、と言われてもなぁ…。これから、80-50問題、氷河期ロスジェネ世代の高齢化に連れて、社会から孤立する中高年はますます増えるだろう。移民なんて入れたり、中国人留学生に金をばらまいたりしている場合ではない。対策は急務だ。

もし自分がその場にいたら、何かできただろうか?

筆者自身も小学生の子供を持つため、他人事とは思えず、冷静な分析や論評が難しい。 その場に自分がいたら、なにかできただろうか? 分からない。筆者は多少の武道の心得があるが、本当に多少なので、素手で両手に刃物を持った男に立ち向かえるか? と問われれば、返答に窮してしまう。軽量級では日本で最強の格闘家である那須川天心も、「 実際刃物を持った人と遭遇した時に助けに行けるかと言われても行けないと思う。 まだそんな勇気ないし、力もない。 」とツイッターで発言している。格闘技のチャンピオンという立場にいながら、非常に率直な発言だ。やはり自分もその場にいたら、ただ立ちすくむか、逃げ出すしかできなかったかも知れない。でも、もし自分の家族が、子供が襲われていたらどうするか。やはり、その場合は死を賭して立ち向かうしかないだろう。死亡の30代男性も、児童の保護者だったという報道があった。合掌。

亡くなった被害者の冥福を祈ると共に、被害者、被害児童の一日も早い回復を願う。そして死亡した犯人は、永久に無間地獄で苦しめられんことを。

あと、「アベ政治のせいだ」とか「誰でもいいなら首相官邸に突っ込め」とかツイッターで発言している者は、己の品性の下劣さを少しは恥じた方がいい。

(文・櫻木)

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コメント、ネットの反応

  1. 真相は闇の中か
    死刑にするべきやつなのに
    死んで逃げて
    遺族はたまらないな

  2. もうこれで動機すらわからなくなったな
    自宅に遺書があればわかるかもしれないが

  3. 他人の行動の動機なんて
    「わかったつもり」になるだけだよ

  4. ただただ怒りしかない

記者プロフィール

櫻木

在野のコラムニスト。1975年生まれ。大東亜戦争の戦地の取材をライフワークとしており、台湾やインドネシアとの親交が深い。

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