ムシキングは生き物ではない

カミツキガメの繁殖被害が全国で広がっている問題を紹介した

動物愛護法が改正され、これらの特定外来生物は、無許可で飼養や輸入、譲渡に対して懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金という重い刑が科される。そのせいで、もてあました飼い主が捨てて、野生化する事件が続出するというのだ。これに対して、「捨てる前に〆ろ」と前回にここで問題提起した

しかし、生き物の命に責任をとれないぺらぺら現代人が増えたのは、最近の飼育ゲームブームとも無縁でないのかもしれん。とこちらのエントリに出てきた小学生 大の大人の話を読んで思った次第

もう一つ頭に来たのは、「大きくなった場合、簡単には飼えない」様な生き物が、平然と売られ、また需要があるということ。
同じ店の別コーナーには、大きくなって持て余した飼主が引き取ってもらったものだろう、甲長50センチを優に超えるワニガメが巨大な水槽に入れられ、それでもほとんど身動きもならず、更に水は灰色に濁り、店の外まで(昔の)公園の便所の様な異臭が漂っていた。
それなのに同じコーナーで、甲長7、8センチの仔ワニガメが平然と売られ、「ガメラや!」とか言いながら買おうとする人まで見た。
ニセフウライチョウチョウウオ-不定期刊:甲殻類と両生類:イザ!

年端もいかぬ子供にとって、小動物の命はおもちゃでしかないのは事実。 だが、飼育体験等を通して、それがおもちゃではないことを、適切に指導していくのが親の責任だろう

今の子供達は、一番昆虫にあこがれる小学生の時期にも”ムシキング”や”ポケモン”で遊び、小動物とおもちゃの区別がつかぬままで少年になり、やがて人を殴り殺し、「殺すつもりはなかった」 と言うような未成年になる。

(文・竹村 裕次)

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記者プロフィール

1975年 香川生まれ。
某大学経済学部卒。バックパッカーの日々を経て、現在はPR会社で日本を変える企画を練る日々。
思想は愛国保守。

【タイトル[こうもくてん]について】
広目天とは仏教四天王の1人で、古代インド神話では「千里眼を持つ者」。
広目天の如く、世界の出来事を漏らさずに見届け、この世の真実を書き留めるブログたらんことを理想としている。

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