全て〆て捨てるべし

こんにちは。時事ブレストの竹村です。

皆さんは、街で見かけるタンポポや、郊外で見かけるリスが、外来種であることをご存知だろうか。いずれも、日本固有の種ではなく、現在普通に見かけることができるのはそれぞれセイヨウタンポポ、タイワンリスである。大陸や熱帯から来た動植物は、日本固有の種よりも生命力や繁殖力が強いことが多く、無思慮な野放しは生態系の破壊を招く。

琵琶湖で猛威をふるうブラックバスなどは、人間のエゴの最たる例だ。元々、ごく限られた水系で試験繁殖されていたブラックバスを、無分別な釣り人が「うちの近くでもバス釣りがしたいのだぁ」などという阿呆丸出し理論でブラックバスを各地に“放流”した。結果、70年代、80年代、90年代それぞれの釣りブームを受けて、今や日本全国の生態系を破壊し続けている。行政側が駆除に乗り出せば、“釣り人”たちは利権と「かわいそう」を盾に反対運動を展開する。

お昼休みにこんなニュースを見かけた。

Wayback Machine

イザ!:“捨てカミツキガメ”各地に出没 自然繁殖も-話題!ニュース


これもゆゆしき自体である。既に千葉県の印旛沼などでは相当数の目撃情報があるらしい。カミツキガメの飼育ブーム以降に、飼育管理関連の罰金を含む法律が施行されたために、もてあまして捨てるケースが頻発しているらしいのだ。カミツキガメは、放っておくと在来種を駆逐して繁殖するばかりでなく、人畜に危害を加える。人の指を食いちぎるくらいの力も持っているらしい。何も考えずにこんな凶悪生物を捨てる奴らは、小学生が野原でこのカメをつついたらどうなるか考えられないのか?

言わせてもらおう。ふざけるな、と。

生き物を飼う以上、最後まで飼う責任を持て、などと小学生レベルの指導をいまさらしたところで、阿呆なカメオタクや釣り人は聞かないだろう。だから私はこう言う。

捨てるなら、責任を持って〆てから捨てろ。

これもまた、「最後まで飼う責任」の一つの取り方だ。バス釣りにおいても、一度は「キャッチ&リリース禁止法」が成立しそうになったが、釣り人の反対で立ち消えた。これも同じだ。何を甘えていやがる。魚なんて、釣ったら煮るか焼くかどっちかだろう。食べてもうまくない魚なら、その場でさばいて猫にでもくれてやれ。(バスは食えるらしい

外来種問題については、このサイトに詳しい。
生物多様性を脅かす移入動物問題

生物多様性を脅かす移入動物問題
(文・竹村 裕次)

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コメント、ネットの反応

  1. TBありがとうございました。
    捨てないのが理想ですが、捨てるなら殺せというのも正論ですね。それ以前に捨てなきゃならなくなるもの買うな(売るな)とも(^_^;)
    ブラックバスは食べると美味いらしいです。

  2. こんにちは。コメント&TBありがとうございました。
    食いちぎるとは言っても、大人の指ならば猫の噛み傷程度らしいですけどね。破傷風の危険はあるそうですが。
    とは言え、本当に「手に余るから」捨てるのはカンベンしてほしいです。飼い主さん自身の経験値が上がると思って、最後まで飼って欲しいですね。

    ところで、ブラックバスって、スズキの一種なんですね!知らなかったー。ムニエルとかイケそうですね(笑)

  3. >>decapodさん
    突然のTB失礼しました。暴論でもありますが…。そうです。そもそもそんな難しいものを、金のために商売にする方も間違ってますね。

    >>meaouさん
    突然のTB失礼しました。
    大人と子供の指強度ってそんなに差があるもんなんですねえ。(驚くところが違う)

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%90%E3%82%B9
    ↑ブラックバスは「バス料理愛好家などからは、揚げ物(フライ)・焼き物(ソテー)・煮物・ムニエル等が推奨されている」だそうですよ!
    不味くはないそうです。(うまくもなさそうだが…)

記者プロフィール

1975年 香川生まれ。
某大学経済学部卒。バックパッカーの日々を経て、現在はPR会社で日本を変える企画を練る日々。
思想は愛国保守。

【タイトル[こうもくてん]について】
広目天とは仏教四天王の1人で、古代インド神話では「千里眼を持つ者」。
広目天の如く、世界の出来事を漏らさずに見届け、この世の真実を書き留めるブログたらんことを理想としている。

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