拉致問題の解決を阻んできたのは、特定野党やマスコミだ! 横田めぐみさん弟が正論を展開「安倍総理は悪くない」

マスメディア

先日5日、拉致被害者横田めぐみさんの父親・横田滋氏が亡くなったことを受け、妻の早紀江氏、息子の拓也氏と哲也氏が9日午後、記者会見を開いた。拓也氏と哲也氏は北朝鮮を改めて厳しく批判した上で、メディア報道のあり方についても対しても苦言を呈したことが話題になっている。

「一番悪いのは北朝鮮ですが、問題が解決しないことに対して、ジャーナリストやメディアの方の中には、安倍総理は何をやっているんだ、というようなことをおっしゃる方もおられます。

ここ2、3日目、北朝鮮問題は一丁目一番地だというのに、何も動いていないじゃないか、というような発言をメディアで目にしましたが、安倍総理、安倍政権が問題なのではなく、40年以上何もしてこなかった政治家や、北朝鮮が拉致なんてするはずないでしょと言ってきたメディアがあったから、安倍総理、安倍政権がここまで苦しんでいるんです。

安倍総理、安倍政権は動いてくださっています。やっていない方が政権批判をするのは卑怯です。拉致問題に協力して、様々な覚悟で動いてきた方がおっしゃるならまだわかるが、ちょっと的を射ていない発言をするのはやめてほしいと思います。

(略)国内には敵も味方もありません。日本対北朝鮮、加害者対被害者の構図しかありません。これからも協力をお願いしたいと思います」

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安倍政権に対する批判

確かに、第二次安倍政権になってから、「拉致問題の解決」を優先課題に上げつつ、目に見える実績はない。これについて安倍首相を批判する声もメディア、野党から聞こえてくる。しかし当の拉致被害者家族である横田兄弟が、「安倍総理はよくやってくれている」と発言しているのだ。

かつて、小泉政権時代に日朝首脳会談が電撃的に行われた際、拉致を認めさせ、被害者5名の帰国にこぎつけたのは、安倍官房副長官の強い思いと貢献があったからである。

会談の前半は、金正日はのらりくらりと微笑を浮かべて小泉首相の追求をかわしていた。そこで午前の会談が終わると安倍官房長官は北朝鮮の昼食の誘いを断り、小泉首相を別室に促した。「総理、金正日が拉致を認めて謝罪しない限り、いくら事前に日朝共同声明を出すと約束していても決して署名してはいけません。直ちに日本に戻りましょう」。咆哮するように声高に話す安倍氏を見て日本代表団一行は皆驚いた。北朝鮮に出国する前、小泉首相と安倍官房長官は「重要な対話は『筆談』でする」と約束していたためだ。盗聴装置があるのが明らかだった。しかし安倍氏はその約束を徹底的に無視した。その「効果」は午後の首脳会談が再開されるとすぐに現れた。

「我々は行方不明者だと話してきたが…うむ、拉致です。特殊機関内の一部の者が英雄主義に陥ってつい…、率直に謝ります」(金正日)

北朝鮮が国際社会に謝罪をした最初の「事件」だった。北朝鮮が盗聴を通じて危機意識を感じたためなのかは確認することはできない。しかし安倍氏の戦術は功を奏した。

<2002年朝・日交渉>安倍氏の“咆哮”戦術…金正日「日本人拉致を謝罪」(1)
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日本が取りうる手段

しかし、この時の小泉首相と安倍官房副長官の功績は、あくまで日朝平壌宣言とその後の「賠償金」という餌で釣ったことに対する対価だろう。そうなると、一回しか使えないカードを切ってしまったことになり、現在手詰まりになるのもいたしかたない。

なぜなら日本国が、拉致問題を解決するために現在取りうる手段は、以下の3つしかないのだ。

イ. 経済制裁を続けて音を上げるのを待つ
ロ. 国交を結んで「経済協力金」を払って返してもらう
ハ. アメリカに頼んで何とかしてもらう

いや、実は条件が変われば他にも手はある。

ニ. 交戦権と軍事力を取り戻し、強行に交渉する
ホ. 交戦権と軍事力を取り戻し、奪還作戦を実行する

およそ国の「外交」というものは、軍事力を背景に交渉しなければ成り立たない。いわば右手で握手を、左手で棍棒を持っているからこそできるもので、100年以上前にセオドア・ルーズベルトが「speak softly and carry a big stick(棍棒を携え、穏やかに話す)」と嘯いた時代から何一つ変わっていないのである。交戦権のない日本が繰り広げる「外交」は、アメリカの軍事力を借り頼みにした「外交っぽい何か」でしかない。

憲法改正にしろ、現行憲法の破棄にしろ、日本が交戦権を取り戻さなくては、拉致問題のこれ以上の交渉は難しいだろう。

25年間も北朝鮮による拉致被害を認めず、憲法の改正や国軍の創設にも反対してきた特定野党やメディアが、拉致被害の解決を最も阻んできた障壁に他ならない。自分で邪魔をしておいて、よくも「解決が進んでいない」などと政権批判ができたものだ!

(文・櫻木)

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コメント、ネットの反応

  1. 北朝鮮は拉致なんてしていないなんて公言してた政治家もいたくらいだもんな

  2. 北朝鮮が認めるまで拉致被害者家族って
    左翼連中に家に投石とかされてたんやろ
    可哀想やな

  3. 「根拠のない拉致疑惑事件」
    「拉致疑惑事件が安企部の脚本、産経の脚色によるデッチあげ事件との疑惑が浮かび上がる」
    「拉致疑惑事件はつい最近考え出されたのではないか。そもそも北朝鮮には日本人少女を拉致する理由がない」
    「北朝鮮には多くの日本からの帰国者がいて、わざわざ危険を犯して拉致する必要などない」
    「拉致疑惑事件は、李恩恵事件の撒を踏まないようにつくりあげられたまったく新しい事件なのである」
    「北朝鮮の犯行とする少女拉致疑惑事件は新しく創作された事件というほかない」
    「拉致疑惑事件は、日本政府に北朝鮮への食糧支援をさせないことを狙いとして、最近になって考え出され発表された事件なのであるる」

    月刊社会民主7月号(月に一度発行される社民党の機関紙)
    https://web.archive.org/web/20021001214118/www5.sdp.or.jp/central/gekkan/syamin07kitagawa.html

  4. こういうのって拉致に気付いた瞬間に強硬態度とらんと有耶無耶になるからな

  5. 唯一の北とのマトモな窓口だった社会党が
    拉致はないってスタンスだったんやもんな

    福島瑞穂ってまじで厚顔無恥だよな
    よく今も政治家やれるわ

  6. 北朝鮮が余裕ぶっこいてる最大理由は憲法
    「国家がやった」って言うたら自衛隊が取り返しにいけない

  7. ・訪朝中、金正日が交渉材料を何も出さないことに対し
    盗聴されているのを知ってて別室で小泉とブチ切れる
    芝居を打ち状況打開の切っ掛けを作る
    ・政権奪取後、拉致問題にトランプを巻き込む

    そりゃ北朝鮮シンパに嫌われるわけだわ

  8. 1989年7月、韓国の民主化運動で逮捕された在日韓国人政治犯29名の釈放を嘆願するという趣旨の要望書が、
    当時の日本社会党・公明党・社会民主連合・無所属の議員有志133名の署名とともに韓国政府へ提出された。

    このとき釈放要望対象となった政治犯29名の中に辛光洙や拉致共犯者とされるKなど北朝鮮スパイの名が複数含まれていたことが判明し、
    金正日が北朝鮮による日本人拉致実行を認めた2002年9月以降、同年10月19日に当時官房副長官であった安倍晋三が
    土井たか子・菅直人を名指しで「極めてマヌケな議員」と評するなど、署名した国会議員は保守政治家や日本共産党から激しく批判された。

    こうした批判に対して、菅直人は「釈放を要望した人物の中に辛光洙がいるとは知りませんでした。
    そんな嘆願書に署名したのは私の不注意ですので、今は率直にお詫びしたい」 と謝罪した。

  9. 13歳だった最愛の娘が北朝鮮に拉致されるって本当にね…
    想像しただけで胸が苦しくなる

  10. 北朝鮮問題に関しては一貫して強行な日本の姿勢が一番正しいと思うがな
    融和と緊張繰り返してる米韓みてるとアホらしいやろ

  11. 小泉政権みたいな融和路線でも嘘の報告や反故繰り返すだけだし
    憲法改正してぶっ潰す可能性ある安倍政権は拉致被害者にとって悪くないだろう

  12. 安倍政権が敵基地攻撃能力獲得に頑張るようだから、経済と軍事の両輪で解決してほしい。

記者プロフィール

櫻木

在野のコラムニスト。1975年生まれ。大東亜戦争の戦地の取材をライフワークとしており、台湾やインドネシアとの親交が深い。

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