国会で審議が始まった“検察庁法改正案”への抗議が、ネット上で急速に広がっているらしい。政府の判断で検察幹部の定年を延長できる規定が「人事や捜査への政治介入を招く」と問題視したたユーザーにより、ツイッター上では9日夜から10日朝にかけ「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグ(埋め込みキーワード)が大量に投稿された。
朝日新聞は、「安倍内閣は1月、政権に近いとされる黒川弘務・東京高検検事長の定年延長を閣議決定し、検事総長になれる道を開いた。コロナ禍が続くなか成立を急ぐ姿勢にも反発が出て、リツイートも含め、その数は10日夜までに470万件を超えた。」と報じている。
470万件超! それはとんでもない数のリツイートだ。
その9割がスパム投稿だった
しかし、この膨大なツイート数には裏がある。リツイートしている多くのアカウントが、“捨てアカ”(新規取得の使い捨てアカウント)で、「あ」「い」「う」などの内容のない一文字に「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグをつけて連続投稿するという、いわゆるスパム投稿による水増しだったのだ。
おそらく、少数の人間がボット(自動投稿ロボット機能)を使って夜中に大量投稿を仕込んでいたものと思われる。ツイッター社の運営者から、こうした投稿がスパム投稿と判定されて、420万件が削除されたのだ。
しかし相変わらず、フェイクと政権抽象が信条の左派マスメディアは、誤報と言ってもいい「470万件ツイート」の記事を改めようとしない。当初記事が投稿された時は「200万件ツイート」だったのを、数が増えるごとに更新してきたのに、だ。おそらく「スパム判定で大量削除」という事実を認めてしまうと、自分たちが騙されていた(あるいは工作に加担していた?)ことがバレるので都合が悪いのだろう。「自分たちの報道したいものだけ報道する自由」とは便利なものである。
ただし、スパムツイートを除いても、50万くらいは言っている計算になる。これでも相当なものだ。政治的主張のハッシュタグがこれほど多くリツイートされるのは稀だ。なぜなぜこのような事になったかと言うと、あるTwitterユーザーが作ったまとめ画像が良く出来ていたことによるものが大きい。
この画像は、「検察庁法改正案を恋愛ドラマの相関図風にまとめてみた」というもので、見た目にとても分かりやすく、お笑い画像ネタとしても良く出来ている。
実際は黒川弘務氏の定年延長は既に決まっているし、「逮捕されないように守ってあげる」などは印象操作でしかない。検察と内閣は同じく司法機関なので、三権分立は関係がない、などの問題があるが、この画像は非常にウケた。
ツイッターは、基本的に140文字で読める短い投稿をざっと見るサービスのため、複雑な論考が必要な文章や、分かりづらさは歓迎されない。バズる(ウケる)のは、「分かりやすい」「よく出来ている」「画像ネタ」だ。
この画像は、それらツイッター上でバズる条件の三拍子が揃っていたのだ。
「分かりやすさ」はデマゴギーの典型的な手口
この画像に、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんを始め、複数の芸能人が飛びついて、拡散に手を貸している。大衆は常に「分かりやすく」「正義感を充足させ」る見世物を信じてしまう。圧倒的な「分かりやすさ」の前では、真実かどうかなど二の次になってしまうのだ。踊らされてることなど、気にしないのか知りたくないのか。
大東亜戦争開戦前夜、アメリカの対日印象を決定的に悪化させたのは、中国国民党の蒋介石・宋 美齢らによるロビイ活動で、「悪辣非道で残虐な日本人が、善良な支那人を痛めつけている」という印象操作によって、国際世論を味方につけることに成功したわけだ。
今も昔も、敵は「分かりやすさ」と「正義感の充足」を餌に、日本に宣伝工作を仕掛けてくる。くれぐれも騙されないようにしたい。
余談・その後
ちなみにその後、きゃりーぱみゅぱみゅさんは「ファン同士が議論するのを見たくないので」という理由でツイートを削除、件の相関図の作者も「事実と異なる画像で誤解を招いてごめんなさい」とツイートを削除している。
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コメント、ネットの反応
これRTしてたロフォワー3人いたけどそのうち1人ツイ消ししてたわw
消したってRTした事実は消えないのに
反安倍連中ってメディア、議員含めて
こんなレベルの連中ばかり
パヨクはウソをつくからな
デマを広めるのはいつもパヨク!
こんなんだから選挙で負けんるだよ