映画『空母いぶき』首相役の佐藤浩市「ストレスに弱くすぐお腹を下す設定にした」発現で炎上 百田尚樹氏も「キャスティングNG」と激怒… 故・津川雅彦氏「左翼が映画をダメにした」

日本

週刊漫画誌『ビッグコミック』に連載中の漫画『空母いぶき』の映画化にあたって、総理大臣役を演じる俳優・佐藤浩市(58)が、「(総理は)すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらった」などと発言して炎上している。潰瘍性大腸炎を患う安倍晋三首相のことを揶揄しているものと見られている。

佐藤浩市は、同誌に掲載された映画化記念のインタビューにて、以下のように語っている。

総理大臣役は初めてですね。

佐藤「最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね。でも、監督やプロデューサーと、『僕がやるんだったらこの垂水総理役をどういうふうにアレンジできるか』という話し合いをしながら引き受けました。」

佐藤「彼はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです。だからトイレのシーンでは個室から出てきます。」

現実世界で安倍総理は、国家指定難病の潰瘍性大腸炎を患っている。現在は、新薬の特効薬が効いているため、総理大臣の激務をこなせているが、第一次安倍内閣では、任期半ばで降板せざるを得なかった。この事を、口さがないサヨクは未だに揶揄し、ヘイトスピーチを撒き散らしている。

佐藤浩市の考えた付け足し設定は、これを念頭においたものと考えてまず間違いないだろう。なぜなら、原作漫画でも、総理がストレスとプレッシャーで体調を崩すシーンがあるが、それは「嘔吐」として表現されている。それをわざわざ「下痢」に改変するのは、悪意があるとしか見えない。いいトシこいて「体制側を演じることへの抵抗感」なんて言っている青臭いサヨク志向からは、こうして総理大臣職を揶揄することでバランスを取ろうとしたのか。

おそらく彼の中では「体制側を演じる」というのが、カッコ悪い事だという偏見があるようだが、今彼がやっていることの方がよっぽど恥ずかしいという事に、一体何歳になったら気づけるだろうか。

百田尚樹も激怒

『永遠の0』などで知られる作家の百田尚樹氏も、ツイッターで激怒、叱責している。

百田氏は「三流役者が、えらそうに!!何がぼくらの世代では、だ。人殺しの役も、変態の役も、見事に演じるのが役者だろうが!」と叱責した上で、「もし今後、私の小説が映画化されることがあれば、佐藤浩市だけはNGを出させてもらう」と、自身初の「キャスティングNG」に指定した。また、原作では中国軍が日本の島嶼部に進行するシナリオなのに、映画では「謎の国」に変更されている点についても指摘している。

故・津川雅彦氏の警鐘

同じ映画人でも、真の映画人といえば、惜しくも昨年世を去った故・津川雅彦氏だろう。氏は、「左翼が教育と映画をダメにした」と喝破している。

「特に時代劇は、日教組が悪くて、子供に歴史を教えないもんですから。『左翼にあらずんば映画人にあらず』ということで、山田洋次(監督)の『武士の一分』なんて、見ていてくすぐったくてね。『武士というのはだらしのないダメな職業』ということを描きたいために時代劇をやる監督が撮って、ダメになってきたんですから」と批判も飛び出した。

「左翼がダメにした」!? ~津川雅彦が語る痛快!日本映画発祥の地・京都(1/3ページ) – 産経WEST

映画『プライド ~運命の瞬間』で、最後の戦時宰相、東条英機を立派に演じ、東京裁判の欺瞞を白日のもとに晒した津川雅彦さんの俳優魂と大和魂のなんと見事なことか。佐藤浩市には、津川さんの爪の垢でも煎じて飲んでほしいところだ。


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(文・櫻木)

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コメント、ネットの反応

  1. 病気の揶揄はダメだろ

  2. そんなら何かというと頓珍漢な事を言い出して世間の物笑いの種になる元総理もだせよw

  3. よくわからないんだけど佐藤浩市はそんなに嫌なのに何で役引き受けたの?

  4. 狭い世界でいい気になって権力批判してる連中にはこういうの多いな。坂本龍一とか

  5. 保守層向けの映画なのに保守層を敵に回してどうすんだって話よ。

  6. 安倍さんのは難病だからなぁ 小心とかとは訳が違う

  7. >日本は常に「戦後」でなければいけない
    ↑映画の宣伝かと思いきや、映画と誌面を私物化した主義主張オナ二―だったでござるの巻

  8. とりあえず観てから批判すればいいのに(´・ω・`) でも原作に無い設定をなんでわざわざ付け加えるのかはよくわかんないよね

記者プロフィール

櫻木

在野のコラムニスト。1975年生まれ。大東亜戦争の戦地の取材をライフワークとしており、台湾やインドネシアとの親交が深い。

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