東京上空を飛んだブルーインパルスに文句タラタラの左翼界隈　ラサール石井「利用されるな」への違和感

航空自衛隊のアクロバットチーム、ブルーインパルスが、首都圏の上空に華麗な曲線を描いた。29日、武漢肺炎、いわゆる新型コロナウイルスに対応する医療従事者などに敬意と感謝を示すために、東京都心部上空を編隊飛行したものだ。

ブルーインパルス――正式部隊名、第4航空団飛行群第11飛行隊。戦後の仮そめの平穏の日本で発展した、世界一の練度を誇りながら同時に世界一不自由な軍隊である自衛隊が生み出した、最高クラスの航空ショー部隊である。

そんなまさに平和の象徴である部隊が、「新型コロナウイルスから平和を守るために戦っている医療従事者を励ます」というメッセージを携えて、首都圏上空を飛んだのだ。医療従事者のみならず、首都圏で空を見上げた多くの人の心に感銘と勇気を与えたことだろう。

ブルーインパルス飛行に文句を言う界隈

ところが、こんな話にも、噛みつかずにいられない界隈がある。民主党系議員や、そのシンパの左翼人士たちである。

某民主党の蓮舫は、ツイッターで次のように皮肉を述べた。

「美しいと思います。ＳＮＳ拡散、空を見上げて感動した方々も沢山。航空自衛隊のご努力にも感謝です」「ただ、空を見上げられない、現場で感染症対策と向き合っておられる方々、仕事を失わないよう必死な方々が現段階で求めているのは迅速な経済支援です。首相官邸にその声は届いているのでしょうか」

と。「感謝です」で終わっておればいいものを、余計なことを付け足さずにいられないのか。どうせ、世論を見てみると、歓迎の声が大きいので正面から批判すると自分も批判を受けるかもしれないと考えて、あえて最初は口先だけで心にもない賛辞を述べたものだろう。

左翼芸能人陣営に目を向けると、ラサール石井がツイッターで

「私はブルーインパルスが飛んでいる写真に萌える人が多いのは、空のおかげだと思う。凄い飛行技術には脱帽しますが、青空なしで、戦闘機だけが飛ぶのではさほど心は動かない。沖縄の空を爆音と共に飛ぶ姿はかなり嫌です。戦闘機を『カッコいい』と思う事はある。その気持ちを誰かに利用されない事だ」

などとくさした。「萌える」という言葉をここで持ってくる気持ち悪さといい、あえて沖縄の空を持ち出すいやらしさといい、なんとも「カッコいい』の対局にある発言である。そのいい年をして病的に凝り固まった反体制マインドこそ、誰かに利用されないように気をつけるといいだろう。

これだったらまだ、シンプルに

「ブルーインパルスの今回の飛行に対していろいろと評価はあるんでしょうが個人的にかっこよかったと思います！」

とだけ述べた須藤元気のほうが百倍マシである。須藤元気は、格闘家としてのキャリアがある。商業格闘技は、自分自身の名誉と身を守るために戦うものでしかないが、それでも「強さ」や「国家とその威信を守るために戦う人々」に対する素直な尊敬の気持ちがあるのだろう。

あとは前日までは散々文句を言っていたのに、いざ実物を目にしたら「うるっときてしまった」のが精神科医の香山リカ(仮名）だ。

（前日）せっかくの感謝の飛行も当日の詳細発表では見ることができません。みんな昼ごはんもカンファルームでパン食べてすませるほど余裕ないんです。どうして前もって発表したり、せめて土日にやったりしてくれないのですか？

（当日）テラスに出た若手医師たちが「ここにはどうせ来ないよねー」とか言ってたら、年配の女性入院患者さんが、「この病院もコロナの外来や病棟でみなさんがんばったじゃないですか！来ますよ！」と言って、そうしたらほんとに真上飛んで、ちょっとだけウルっとした。

やはり、こういう人を勇気づける行動というのは、理屈ではないのだ。美しいもの、格好良いものは、人々の心を捉え、勇気づける。

戦闘機を格好良いと思う気持ち

もはや付ける薬のないラサール石井には、ツイッター上で見かけたとあるイラン人の言葉を贈ろう。

ツイッターでブルーインパルス見てると昔、イラン人が言ってたことが思い出される。
「戦闘機が上空を通るとき、その国がどんな国かわかる。人々が物陰に隠れることなく楽しそうに見上げたりカメラを向けるのがいい国だよ。だから平和な国はバンバン戦闘機を飛ばすべきなんだ」そう言ってた。

私は、むしろ戦闘機を「格好良い」と思う素直な気持ちを持ち続けたいし、少年たちにもそうあってほしいと願う。それは、「T4は練習機だ」とか「基地周辺では轟音に悩む人が」とか言う難癖とは別次元の話なのだ。

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